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着物でバスに乗るのは恥ずかしい?京都観光に便利なバスを利用しよう
京都観光
目次
京都のような古い日本の街並みや厳かな神社仏閣の多い観光地を訪れると、その場所に似合った着物を着て散策したくなりますよね。
しかし着慣れない着物を着てバスや電車に乗ったり人前に出たりするのは、人目を引くため恥ずかしいと思うことも。
この記事では、着物を着て歩くのが恥ずかしいと感じる理由や、バスなどでまわりから浮かない着物の選び方、着物でのバス利用の注意点などを紹介します。
京都はバスが縦横無尽に走っているため、バスを利用すればほぼどこへでもいけます。
着物での京都散策を恥ずかしがらずに楽しめるよう、ぜひ参考にしてください。
着物でバスに乗るのは恥ずかしい?
着物でバスに乗るのをなぜ恥ずかしいと感じるのでしょうか?
着物で交通機関を使うときに気になるのは以下のようなことでしょう。
- 目立つ・浮く
- 旅行者だと思われる
- 「着物警察」が恐い
- 着物を着たときの所作が分からない
京都は仕事柄、着物を着用している人が多く、実際のところは本人が思うほど目立ってはいないでしょう。
しかし、人それぞれ感じ方は異なります。どうしても視線が気になる場合は、交通機関でも浮かないような色や柄の着物を選ぶのも一つの方法です。
着物のレンタルショップを利用するならバス・電車で移動した先で借りられるため、着物で乗り物に乗らずに済みます。
恥ずかしさへの対策は色々あるため、着物を着て歩く京都を、心配しないでぜひ楽しんでください。
着物でバスに乗る際の所作
着物でバスに乗るときに恥ずかしいと思う理由の一つに、着物を着たときの所作がよく分からないことが挙げられます。
ここでは、着物でバスに乗る際の所作について紹介します。
座席に座るとき
空いている座席に着物で着席する場合、背もたれにもたれかからないようにします。
深く腰掛けて寄りかかってしまうと、せっかくの帯結びが潰れたり、ヘアスタイルが乱れるなど、全体的な着崩れの原因となります。
また振袖の場合、座ったときに長い袖が床に擦れて汚れないよう、膝の上に重ねて畳みます。
着物で椅子に座る際は、浅く腰掛けて、背筋を伸ばし、寄りかからないのが基本です。
つり革につかまると脇下が着崩れる
空席がなく立って乗車する場合、つり革に手を伸ばして掴まると、引っ張られることで脇下部分が緩み、着崩れてしまいます。
脇下の着崩れは、胸元の着崩れにつながります。
また、腕を上げて掴まる際は肌が見えないように、空いている手で袖口を押さえて隠すのがマナーです。
着物の際はあまり腕を高く上げることがないように、つり革ではなく手すりなどに掴まるようにすると、着崩れを防止できてマナーも守れます。
上り下りの際は足元に気をつけて
バスに乗るときのステップの上り下りは足元に気をつけ、以下のようにして上りましょう。
- 振袖の場合は、バスに乗る前に袖を揃えて左手に持つ
- 右手で上前(前を合わせたときの上の部分)を軽くつまんで引き上げ気味にする
- 身体を、左を前に少し斜めに向ける
- 足をステップに全部乗せる
- ふくらはぎがみえないようにゆっくりとした動作で上る
裾を踏まないように上前を引き上げ、はだけないように押さえるのがポイントです。
下りるときは手すりがある場合は掴まると安全に下りられます。バッグは袖を持っている左手で。
上るときも下りるときも、歩きにくい場合は一段ずつ上っても構いません。慌てないでゆっくり上り下りするのが大切です。
羽織・道行を用意する
羽織・道行を用意できる場合は以下のような役割のため、ぜひ着るようにしましょう。
- 座席は意外と汚れているため、大切な着物を汚さないように
- 観光の際の食べ歩きでも、汚れから着物を守る
- 着崩れ防止の効果がある
防寒対策だけと思われがちですが、羽織や道行にはさまざまな役割があるため、夏でも素材を考えて選び、なるべく着たほうが着物のためになります。
ドアや人に寄りかからない
バスに立っての乗車の場合はいいとして、電車の場合、洋服のときのようにドアに寄りかかるのは避けましょう。
まず、寄りかかることで帯が潰れてしまうのと、電車のドア近くは着物が引っかかったり巻き込まれたりする危険性があるためです。
寄りかかってもいいような、粋なぺたんこ系の帯の結び方もありますが、寄りかかるのは座席くらいにしておくことをおすすめします。
バスで目立たない着物選び
着物を着る場合、好きな柄や色を選ぶのが一番ですが、極力目立ちたくない人もいるでしょう。
着物は洋服と違って目に訴える面積が広いため、選んだ色や柄の影響が強く出ます。
ここではバスで目立たない・浮かない着物の選び方を紹介します。
自分に合った着物を選ぶ
着物を選ぶとき、やはり自分に合った色や柄を選ぶと一番間違いがないでしょう(似合い過ぎて目立ってしまう可能性はありますが)。
色を選ぶ場合はパーソナルカラー診断などを受けて調べておくと安心ですが、着物をレンタルする場合は、ショップの店員がプロであるため、相談するのもおすすめです。
サイズについては、どの体型でも着られるのが着物のメリットではありますが、着物のなかにはサイズ展開のあるものもあります。
サイズの合わない着物を着るのも悪目立ちする原因となるため、借りる際はサイズをきちんと確認しましょう。
レトロ柄は伝統ある上品な雰囲気
レトロ柄は伝統的な柄をベースとして、現代的な雰囲気を用いた柄のことで、幅広い年齢層の人が着こなせるということで人気です。
シックなものから大胆なものまで豊富ですが、上品に着こなせるデザインが多いため、色味を選べば落ち着いた雰囲気でまとめられます。
「目立ちたくないけど、つまらない着物は着たくない」という人はレトロ柄がおすすめです。
無地やシンプルな柄は小物でアレンジ
無地やシンプルな柄を選ぶと、バスに乗ったときに浮く心配はありませんが、帯や帯揚げ・半襟やバッグなどの小物が選びやすいため、自分らしく着こなすことができます。
微妙な美しい色味が出せるのは着物の強みであり、生地感も個性が出ます。
淡色系は落ち着いた印象に
手間をかけずに落ち着いた雰囲気に仕上げたい場合は、くすみカラーやパステルカラーなどの淡色系を選ぶと上品にまとまります。
淡色系は色自体の主張が強くないため、柄が大きくてもシンプルでも柔らかい雰囲気にしてくれます。
柄のイメージ的に可愛らしいデザインが多く、レースをあわせるなど若い人にも人気です。
「目立ちたくないけど、せっかくだから可愛らしく」と思う人には選びやすいでしょう。
京都駅からのおすすめ移動方法
京都はバス路線が市内全域に張り巡らされているところからも、バスが大きな役割を担っていることが分かります。
バスを中心に地下鉄や電車を組み合わせて乗りこなせれば、観光もスムーズに運びます。
ここでは、京都駅からのおすすめの移動方法の一部を、主要観光地を例にとって紹介します。
嵐山エリアに行くなら電車で
以下は、京都駅から嵐山までの移動方法の一例ですが、一番のおすすめは電車です。
市営バス+徒歩 | 約1時間 | 約230円 |
電車+徒歩 | 約25分 | 約240円 |
タクシー | 約20分 | 約3,500円 |
電車で嵐山に行くおすすめルートは以下です。
- JR山陰本線・京都駅
↓ 16分 - JR山陰本線・嵯峨嵐山駅
嵯峨嵐山駅を降りたあとは嵐電に乗り換えて嵐山駅(キモノフォレスト)まで3分、徒歩でも8分と、観光客には好アクセスといえます。
祇園エリアに行くならバスで
以下は、京都駅から祇園までの移動方法の一例ですが、一番のおすすめはバスです。
徒歩+市営バス | 約23分 | 約230円 |
地下鉄+市営バス+徒歩 | 約22分 | 約450円 |
タクシー | 約10分 | 約1,200円 |
バスで祇園に行くおすすめルートの詳細は以下です。
- JR京都駅
↓ 徒歩1分 - 京都駅前 市営バス206 清水寺・祇園・百万遍・北大路バスターミナル行
↓ 21分 - 祇園
地下鉄+市営バス+徒歩が最速ですが乗り換えのないバスが落ち着いて利用できるためおすすめです。
清水寺に行くならバスで
以下は、京都駅から清水寺までの移動方法の一例ですが、一番のおすすめはバスです。
徒歩+バス+徒歩 | 約28分 | 約230円 |
地下鉄+徒歩+バス+徒歩 | 約31分 | 約450円 |
タクシー | 約15分 | 約1,800円 |
清水寺まで徒歩とバスで行く詳細は以下です。
- 京都駅
↓ 徒歩1分 - 京都駅前 市営バス206 清水寺・祇園・百万遍・北大路バスターミナル行
↓ 12分 - 清水道
↓ 徒歩11分 - 清水寺
バスを降りてから清水寺までは少し歩きますが、ほとんどが賑わいのある清水坂のため、食べ歩きが楽しくて余計に時間がかかるかもしれないところがまたおすすめです。
金閣寺に行くなら電車+バスで
以下は、京都駅から金閣寺までの移動方法の一例ですが、一番のおすすめは電車+バスです。
バス | 約50分 | 約230円 |
電車+バス | 約30分 | 約420円 |
タクシー | 約25分 | 約3,000円 |
金閣寺まで電車とバスで行く詳細は以下です。
- JR京都駅・JR山陰本線京都駅
↓ 9分 - JR山陰本線円町駅
↓ 徒歩4分 - 西ノ京円町バス停 市バス204 金閣寺・北大路バスターミナル行
↓ 9分 - 金閣寺道
↓徒歩3分 - 金閣寺
バスのみで行く場合は市バス50に乗りますが、名所を一つでも多く訪れたい京都観光では、1時間近くバスに揺られるよりはバスも利用しつつ時間を節約する方がいいでしょう。
着物でバスを利用する京都観光での注意点
着物でバスに乗る際の所作や京都でバスが便利なシーンなど、ポイントを押さえるとさらに着物での京都観光が楽しみになりますが、注意する点ももちろんあります。
最後に、着物でバスを利用する京都観光での注意点を紹介します。
『京都きものパスポート』は運賃は無料にならない
京都で着物を着ると『京都きものパスポート』なるものを目にしますが、運賃等が安くなるようなものではありません。
京都きものパスポートは、京都の街に着物姿の人を増やすことで和装産業を盛り上げようという取り組みです。
着物姿の人が協力施設や店舗などを利用する際に着物パスポートを提示すると、割引や記念品の進呈など、さまざまな特典が受けられます。
着崩れを直してくれる『着崩れレスキュー』や、お直しスペースを提供してくれる『お立ち寄り所』も利用できるため、着物を着慣れない人には強い味方。
しかし名前に『パスポート』とついているため、バスや電車の運賃が無料になると勘違いされやすいとか。
バスに乗る際『小銭がないけど、きものパスポートがあるから大丈夫!』なんてことにならないよう、気をつけましょう。
洋服のときよりも時間に余裕をもつ
着物は普段着慣れていないため、洋服のときのように急ぎ足で余裕のない乗車をするのは危険です。
駆け込みは洋服でもNGですが、裾や袖が洋服のときよりも引っかかりやすいため、思わぬケガをすることも考えられます。
そしてケガも大変ですが、転ぶようなことがあれば着物の破損も避けられず、着物がレンタルの場合はなんらかの対応が必要になるでしょう。
着物を着たときは、いつもよりおしとやかな行動が求められるため、時間には余裕をもって行動するようにしましょう。
京都はバスの停留所が多い
京都はバスの停留所が全部で700ヶ所以上あるといわれる通り、バスのおかげで移動が便利になっています。
じつは京都は電車が少ない土地柄ですが、電車が通らないエリアが廃れていないのはバスのおかげ。
しかし観光客にとってはそのバス路線を使いこなすのは至難の業でしょう。
そのため、間違った停留所で乗ったり降りたりとなると、余計な移動距離が増える可能性もあるため、気をつけなければいけません。
対策として、スマホの地図アプリなどで検索するのがおすすめ。
『バス・鉄道の達人 歩くまち京都』など、必要項目の入力で時間表や数パターンの経路紹介・乗り換えなどを教えてくれるサイトもあります。
たくさんあるバス停での乗り降りを間違えないよう、ご参考ください。
まとめ
京都において着物でバスを利用することは、着物を着るうえでの疲労を溜めずに名所をたくさんまわれることに繋がります。
京都では、バスがあればほぼどこへでも行けます。
清水寺周辺の散策をお考えなら、産寧坂から徒歩2分、清水寺から徒歩4分の着物店、京都着物レンタル 福本をおすすめします。
京都駅から京都着物レンタル 福本までは、
- 京都駅前 市バス206 清水寺・祇園・百万遍・北大路バスターミナル行
↓ 15分 - 五条坂
↓ 徒歩7分 - 京都着物レンタル 福本
所用時間は約23分、料金は約230円です。
清水寺を皮切りとして、八坂庚申堂や祇園などの京都自慢の風景に、京都着物レンタル 福本の着物がきっと、花を添えてくれるでしょう。